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1401 ポケモンGO [詩・エッセイ]

 
「ポケモンGO」
 
学者は悪魔の申し子かもしれない
学者といっても
アインシュタインをはじめピンからキリまで いるが
どいつもこいつも名誉と権威は望んでも
倫理観の欠片もないのが
学者なのだ
発明したり開発をしたものがどうなるのか
そんなことはどっちでもいいのだ
それが兵器になり
 人命に与える影響など糞喰らえなのだ
 
その学者の開発した薬で
恵まれた国だけ
口にチューブを咥えて90も100も生きていてよいものであろうか
恵まれている国だけ
生れてから働かなくても生きていてよいのであろうか
 
その一方では
生れたばかりの赤ちゃんの腕が吹き飛ばされ
逃れようとして波間にただよい
汚染された水を飲み
子供が自爆テロに使われたり 人質に取られたりして
殺されても仕方がないのであろうか
 
学者たちが創ったものは
悪魔の思いのまま
かって見たこともない集中豪雨とカラカラに乾いた旱魃
そこに横たうのは
飢えた人と動植物の残骸だけ
 
街に蔓延るのは
スマートフォン狂いか
ボケモンGO狂い が街を覆い尽くし
人をひき殺して
お祭りのように騒いでいる
 
 
 
 

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1400 オリンピック [詩・エッセイ]

 
「オリンピック」
 
年に二回の溝浚いの日に
人が半分も出なかっても一番酷い所を受け持ち
畑に行くときに
見知らぬ人に出会うと挨拶をして
無視されてもかまわず
 畑にある水槽に虫が入っていたら
それが害虫であっても
助けてやる
 
本人はすっかり
善い人のつもりでいる
 
オリンピックが始まり
選手たちの闘いが始まると
日本人の選手を応援するあまり
相手の国の選手が負けるのを願い
根拠のない悪口を言い
挙句の果てに
鉄棒から落ちるのを願い
転倒するのを願い
相手がミスをするのを願いながら応援している
私がいた
 
善人ぶってはいたものの
所詮は
醜い自画像にうんざりはするものの
次の闘いが始まると
懲りることもなく相手の不幸を願う
エゴ丸出しの自分がいた
 
 

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1399 嬉しい話し [詩・エッセイ]

 
「嬉しい話し」
 
 
「嬉しい話し」というものは、或る日突然やって来る物らしい。
産経新聞の夕刊に「夕焼けエッセー」が連載されている。
そのエッセー掲載が始まって15年になったのを記念して、
2009年度から2015年度に掲載した作品の中から秀作をセレクトし、
書籍出版することになったとあり、
その中の一編に私の「集金」も選ばれたらしい。
それまでに数回応募したのに、まったく反応もなく諦めていたのに、
或る日突然、
あなたの応募作品「集金」が12月度の月間賞に決まりましたと連絡を受け、
写真付きのインタビュー記事まで載せて頂いたことを想い出しました。
産経新聞も取っているし、新聞社からももらっている筈なのに、
その記事が見当たらない。
現在は、すべてが万事この通りである。
 
脳神経外科クリニックの先生のお墨付きをもらった、
そんな私が
小説を書いているものだから大笑いをしている人も居るが、
それでも私は大真面目に書いている。
確かに頭は惚けているし、その証人にもなれるのだが、
それに反して、
心だけは老いないものであると知ったのは、
青春時代を書いた、
自分の書いたものを読んでからであった。
 
それを読まれると、
人格まで疑われそうで、
何と言われるのかが恐くて躊躇している次第である。

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1398 新聞紙の鳥 [詩・エッセイ]

 
新聞紙の鳥
 
畑の小屋で家族で昼飯を食べているときであった
ふとわたししが南の方を見たら
青鷺だろうか
かなりの大きな鳥が四羽
 上昇気流に乗りながら
睦みあい仲良く羽ばたきながら
すさまじい速さで 空に舞い上がっていた
 
あれは青鷺ではない
新聞紙だよと言ったのは家内であった
 よく眼を澄まして見ると
それはまさに新聞紙四枚であった
 
それでも
その四枚の新聞紙は
ますます上昇気流に乗り
鳥が羽ばたいているいるように見えるのであった
こんなことが有り得るのであろうか
わたしには
鳥が睦まじく羽ばたいているようにしかみえなかった
 それはまるで
マジシャンが操っているとしかいえないほど
巧妙な光景であった
 
その四枚の鳥は
空高く南の方に 流れて行くのを
わたしの眼から見えなくなってしまうまで
追いつづけていた
 
 
 

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1397 不寛容という名の電車 [詩・エッセイ]

 
不寛容という名の電車
 
 もしアメリカが中東の石油利権を求めて
アフガニスタンやイラクと戦争を始めなかったら
身の毛のよだつような
残虐極まる無差別テロも起きなかったであろうし
狂気のイスラム国も
おびただしい難民の悲劇も起きなかったであろう
 
中国は他国の庭先まで自国の領土だと言い張る
南沙諸島問題
ロシアは強引に自国の領土に併呑してしまった
クリミア問題
そんな無法が罷り通っている
 
北朝鮮は
金日成 金正日 金正恩
 という
狂気の醜い豚の親子三代による独裁国家で
どれだけの人達が
その体制を維持するために
飢餓に苦しめられ
まるで虫けらのように殺されただろう
 
世界は

不寛容さと 不正義が蔓延して
地球は
滅びようとしている
 
人はそれを
ただ 指をくわえて見ているだけなのであろうか

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1396 若鮎 [詩・エッセイ]

 
若鮎
 
若葉青葉が繁る頃になると
遠い海から
見目麗しい
香しい若鮎の乙女たちは
遠路はるばる
月の川を上って来る
 
水底が透けて見えるほどに澄んでいる
水面の光の中を
そのからだから匂う
夏の香りを
まわり一杯に振り撒きながら
かろやかに
しなやかに
たおやかに
舞いを踊っているかのように
競うように
華奢な身をくねらせながら
上流をめざす
 
美しい鮎の乙女たちが上って行ったあとの
水の中の
苔生した岩肌には
鮮やかなくちづけの痕が
くっきりと残っていた

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1395 百万本の薔薇 [詩・エッセイ]

 
百万本の薔薇
 
その日わたしは
畑で大好きな百万本の薔薇を聴きました
その原曲は
この詞とは似ても似つかない
大国ロシアに
その運命を翻弄されたラトビアの苦難を暗示する詞だそうです
 
だけどわたしが聴いてきたのは
加藤登紀子さんが訳詞して唄った百万本の薔薇でした
こじつけもいいところですが
わたしの拙いブログが
総閲覧数が1000000に達することが出来ました。
自分のブログを見直すたびに
拙くて 恥ずかしくて穴があったら入りたい気分になります
だけど
拙いブログであっても読んで下さる人に
心を込めて感謝がしたいです
ありがとうございました
 
そのブログも
小説に熱中するあまり
掲載する頻度が激減しておりますが
それでも見捨てることなく読んで下さり感謝しています。
今後とも
この拙いブログのこと宜しくお願い申し上げます。
 
偶然は重なるものです。
今書いている小説
(仮題) ノスタルジア物語・・・日の名残り・・・の第一稿が 今朝たった今530枚が完成しました。
その最後の数行
 
 
少年老い易く学成り難し
爺も
婆も
ほんの少し前まで
少年であり
少女でありました
 
 
 
 
 

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1394 茜色の小道 [詩・エッセイ]

 
茜色の小道
 
極彩色の絵のような
波乱万丈な絵物語のような
黄昏から
夜が始まるストーリーを書くのは
三百六十五人の作家たち
四年に一度の閏年は一人少ない三百六十四人の作家たち
日によって
常に違う作家が書いている
つまり
一日一日は
大河ドラマのような連続ドラマは書けないのだ
日替わり定食ならぬ日替わり作家たちが書いているのだ
だから
上手い名人級の人が書いたら
満足もするし
感動もするが
才能の欠片も見当たらない三文作家が
書いた日には
眼も当てられなくなってしまう
 
だけど今日は
宮沢賢治のような素敵な童話作家だった
 
西の彼方を見れば
瀑布のように広がる
茜色の雲
その雲の中で真っ赤に燃え滾る
金色の玉は
滝壺に吸い込まれる水のように
物凄いスピードで
沈んで行く
 
そのフレームの中で
蝙蝠たちは
最新鋭のジェット戦闘機よりも早く
UFOよりも
ジグザグに鋭角に正確に飛び回り
微細な虫たちを
捕食する
 
その後に
一番星が現われ
でっかい大輪の花のような
月が昇る
 
そんな茜色の小道に夜の影を残しながら
ゆっくり
のんびり
自転車を押しながら
ますます小さくなる老いた母と
二人で帰る
 
そんな町はずれの
夜空には
控え目な星たちが
瞬いていた
 
 
(ノスタルジア物語より)

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1393 えたいのしれぬもの [詩・エッセイ]

 
えたいのしれぬもの
 
大人になる前の男の子には
或る日
予告もなく
じぶんの体の中に
えたいのしれぬものがいるのを
知ることになる
 
その不思議なるものに
戸惑い
おそれおののきながらも
憧れ
彷徨いながら
大人になる
 
(ノスタルジア物語より)
 

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1392 筧(かけひ) [詩・エッセイ]

 
小説の途中報告です。
最初の予定では300枚くらいにするつもりでしたが、
現在は400枚をこえてしまい500枚くらいになる予定です。
第一稿が完成するのが六月末の予定です。
それから推敲を重ね完成の予定は10月末の予定です。
惚けの始まっているカランコロンと音のする物凄い頭を使ってのもの、
どうなりますことやら??
 苦しみながら楽しんで書いています。
 
 
 
筧(かけひ )
 
ちょろちょろちょろちょろちょろ
ちょろちょろ
でっかい水瓶の中に
筧の樋(とい)から落ちて来る
水の音がする
 
森の中で生れたばかりの
のんびりゆっくり遊びながら流れ
水瓶の中に落ちると
たおやかな
水の生きている音がする
 
遠い空の彼方から落ちてきた雨は
緑の森に降りそそぎ
大地で
水に生まれ変わる
 
その水は
草や木や土や砂や岩の中で
ぐっすり眠ると
清らかな水となり
目が覚めたら湧き水となって小川に流れ
曲がりくねった筧の樋を通り
田圃の畦道をのろのろ通り
段々畑をまたいで通り、
石垣を駆け下り
台所に置いてある大甕の中に落ちて来る
 
ちょろちょろちょろちょろちょろ
ちょろちょろ
妙なる水の音がする
 

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