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1385 オンボロ車 [詩・エッセイ]

小説「ノスタルジア物語より」
 
オンボロ車
 
泣いているような笑っているような変な顔をした
憲太が見送る
お爺ちゃん先生の運転する
黒塗りのオンボロ車は
まるで
黒鹿毛の暴れ馬のようだ
 
ボッコン ボッコン ボッコンと
けたたましい爆発音を響かせながら
もくもくもくと
真っ黒い煙を吐き出しながら
マフラーを
尻尾のようにふり
ガタンガタンガタンと車体をふるわせながら
暴れ馬のように走りだす
 
そんなオンボロ車でも待っている人たちが
たくさんいる
 
歩きたくても
歩けない人たちが待っている
動きたくても
 動けない人たちが待っている
かまってもらいたくても
かまってもらえない人たちが待っている
お金を払いたくても
お金が払えない人たちが待っている
 
そんな人たちに泣いたり怒ったりしないで
笑えと無理難題をいう
 笑っていれば
お爺ちゃん先生の薬より
もっと効くのだという
 
いつ動かなくなってしまうかもしれない
七十八歳のお爺ちゃん先生と
その相棒の
黒鹿毛のオンボロ車
 
たとえ死んだとしても
待っている人たちがいるから来ておくれ
たとえ動かなくなっても
お爺ちゃん先生を乗せて来ておくれ
オンボロ車
 
そんな声を残したまま
お爺ちゃん先生とオンボロ車は
曲がりくねった
砂利道の埃を派手に巻き上げながら
なぜか颯爽として走り去った
 
その土煙を
川風が
瞬く間に何処かに持ち去ってしまった
 
 

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1384 桜の花の秘密 [詩・エッセイ]

 
桜の花の秘密
 
うららかに陽は照っているのに
ひんやりとしてなぜか冷たい
春の日
 
この桜の樹にも花が咲いています
 
 まいとし
みんなとおなじように
みんなとおなじころに
咲いています
そんなすまし顔で気取って咲いているが
 
わたしは
この桜の樹の秘密を知っているのです
 
あれは
つよい嵐の日がいく日もつづいた
春の日
 
あなたは
半分しか花を咲かせることしかできなかったのです
 
のこりの半分は
秋になって咲かせたのを
わたしは知っている のです
 
 
 


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1383  寒い日 [詩・エッセイ]

 
寒い日
 
あたたかきもの
それを知っているのは
あの寒い
教室があったから
あの寒い
日々があったから
 
囲炉裏の火の あたたかさも   
煎餅布団の あたたかさも
家の中の あたたかさも
 
そして
なによりもあたたかかったのは
お母さんの
手の平のあたたかさであった
 
あの凍てつくような
木枯らしの吹く
寒い日
ふるえながら学校から帰って来た
ぼくの手をとって
お母さんの頬にはさんで
あたためてくれた
手の平のあたたかさ
 
あんなにあたたかいものは
何処にもなかった
 
それを教えてくれたのは
あの寒い日であった
 
 

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1382 めじる [詩・エッセイ]

 
めじる
 
万葉のむかし人は
なみだのことを
めじると言っていたらしい
 
人間をながくやって
としをとると
なみだの堰が
けずりとられてしまい
なくなってしまうものらしい
 
かなしいとおもうだけ
なみだが
とめどなくながれてしまうのもここちよいではないか
すなおな心のままに
ながれてしまうのもうれしいではないか
 
だから
ながすなみだはよいものだ
汚れちまった目の玉を
きれいさっぱり洗ってくれたり
よく見えるようにしてくれる力があるのだから
ありがたいものだ
 
なみだは
なんぼながそうが
へってなくなってしまうものでもない
なきたければ
なんぼないてもこまる人など
いるものか
なきたいだけなけばよい
 
もうとしなのだから
ひとにきをつかうのをやめることにしよう
なきたいときや
かなしいことには
 えんりょしないでなくことにしよう
 
のこされているのは
たいせつなじかんなのだから

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1381 六法全書を使わずに判例だけで裁判をするなら裁判官など無用である。ロボット一台で用は足りる [詩・エッセイ]

 
六法全書を使わずに判例だけで裁判をするのなら 裁判官などは無用である
ロボットが1代あればよい
 
 
私は物心がついた頃から、
己の欲望をあからさまにして恥じることのない、
自民党の土建屋政治をゴキブリか人権屋かエボラ出血熱のように大嫌いな人間である。
糞の役にもたたない野党はもっと嫌いである。
少子化問題にしろ、
 高齢化社会にしろ、
そんな事は30年も前から予測されて来たことである。
そんな問題をおろそかにし先送りにして きて
何ら解決することもなく
塗炭の苦しみを老人たちだけにあらず
若者たちにまで背負わせている。
ただ選挙に勝ちたくて
獣しか通らぬ山に舗装した立派な道路を造り、
完成しない高速道路やダムを造り、
1000兆円を越える国民の税金を無駄遣いしばら撒いて来たのは誰だ。
これこそが
亡国の政党自民党以外の何者でもないであろう。
 
 
原発問題はもっと深刻である。
あれだけ不幸極まる人たちを排出しながら、
あれだけな深刻極まる人災による災害を引き起こしておきながら
誰一人として
責任を取る人が居ないなんて恥ずかしいとは思わないのだろうか。
歴代の総理大臣は
それを恥ずかしいと思わないのだろうか。
司法すら、
それを裁こうとはせずにうやむやにしようとしている。
司法とは、
これまでもカラスも追っ払えない木偶の棒だと思っていたが、
法令に基づいて判決を出すなら裁判官など無用であろう。
裁判官はロボットで充分に役立つ、
裁判官は無用である。
だれが54基も
安全で清潔で廉価な原発を造ったのだ。
日本に本物の侍が居るなら
誰一人として信じはしないであろう。
責任を取る人がいないなんて
それも
たくさんの人たちが警告をしていた案件である
広島、長崎、第五福竜丸、
 世界で類を見ない核の被害を受けた国は何処の国でもない
日本なのである。
原発関連の仕事をしている人たちの事情もよく解るし、
世界の国と競争に負けるのも辛い事であるのもよく解る。
だけど考えてほしい。
核廃棄物は溜まる一方で
何百万トンとも何千万トンとも言われている核廃棄物は
僅かな量さえ
廃棄されずに野積みされているのである。
次々と廃棄になる原発はどうなるのであろう。
 
原発の安全性などは誰にも保証できるものではないのである。
 
それと同じように私は
一神教や共産党やイデオロギーの凝り固まった原理主義者が
反吐が出るほど大嫌いである。
一神教の人たちは
口先だけでは外の宗教者たちと融和を図っているが、
それは建前だけであることは明白である。
1000年以上も前の十字軍の遠征と同じように、
片方は戦争で解決しようとしている。
そのもう一方のほうは、
テロで解決しようとしている。
 
これでは、
これから1000年たっても、2000年たっても、
同じことの繰り返しである。
ただし、
この地球が存続していたらの話である。
 
私は酔っぱらいながら、
ちょっと悲しい思いをしながら、
戯言を書いている。
 
 

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1380 かきどろぼう [詩・エッセイ]

 
 
かきどろぼう
 
小学校二年生のころだった
ともだちに
おいしい 柿があるから
みんなでとりに行こうとさそわれた
柿のあるところに行ったら
それは
よその家の柿だった
よその家の柿だときいて
ぼくは
おどおどびくびくしていたら
その家の人に見つかってしまって
大きな声でどなられてしまった
みんなは蜘蛛の子をまき散らすように
逃げ出したのに
ぼく一人足がすくんで逃げ出せなかった
 
お父さんから聞いた
石川五右衛門の話は
侍たちが厳重な警戒をしている大阪城から
たった一人で宝物を盗み出す
ぼくとはちがい賢くて偉い大ドロボウだった
そのときぼくは思った
ぼくはどんなに努力をしても
ドロボウにはなれないだろう
なれないのなら
ドロボウとは違う
仕事をさがさなくてはならないと思った

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