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1389 はにかみ [詩・エッセイ]

 
はにかみ
 
はにかみのない心は
はにかみのない体よりも
はるかに醜い
 
はにかみを持ち続ける人は
たとえ
星も月もない暗闇の夜道を歩いていても
道を踏み外さないよう
灯りとなって
導いてくれる道先案内人である
 
はにかみを持っている人と
はにかみを持てない人との
違いは
人間らしく生きるか
それとも
本能のおもむくままに生きるかの
違いである
 
人の気高さは
知性でも教養でも
顏の美醜でもなければ財力でもない
ただの
はにかみにある
 

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1388 イダの群れ [詩・エッセイ]

 
「イダの群れ」
 
初夏の陽射しは
やや西に傾いたのだろうか
月の川の 水は静かに流れている
 
その浅い流れの
濡れた岩肌の間を縫うように
魚鱗を
キラキラと輝かせながら
お腹を
赤く婚姻色にした
イダの群れは
 
押しあい
へしあい
重なりあい
盛り上がりあいながら
 
束の間の
生きる歓びを謳い上げているのか
それとも
命を繋ぐ宿命をまっとうしているだけなのか
それは定かではないが
 
イダの群れは
川を上っている
 
 
 
 
 

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1387 家の灯り [詩・エッセイ]

 
小説「セピア色のノスタルジア・日の名残り」の第一稿をやっと完成させました。
原稿用紙に180枚、古稀が過ぎ、惚け症状が垣間見られるようになってから書き始めたもので、
正直、これはきつかったです。
惚け症状も、少しは改善したのでは???…なんて思ったりしています。
これから推敲を、
五、六回 やるのかと思うと、うんざりする思いですが、
でも楽しかったです。
そのご褒美ではないのですが、
13日から三泊四日の予定で北海道に旅をしてきます。
 
ここに掲載する詩は最後のページに書いたものです。
 
 
 
家の灯り
 
峠から
夜の闇に浮かんで見える
家の灯り
その障子越しに洩れてくる
オレンジ色の光の輪が滲んで
この世のものとは思えないほどに
美しく
光り輝いて見えた
 
山里の一軒家の
その灯りは
とても暖かく
囲炉裏の火の暖かさを連想させてくれ
私の心に火を灯してくれた
 
その家のまわりを包む
青い帳の上には
大きな船のような満月が輝き
宝石を鏤めたような星が光り
この
ただごとではなかった
静けさのなかの夜に見たものを
私は忘れない
 

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1386 足の裏の記憶 [詩・エッセイ]

 
足の裏の記憶
 
 
 地球には大地があり
大地には
山と平地がある
 
その大地に棲む人にも
大きく分けると
坂のあるところに棲む人と
平地に棲む人の
二つの
生き方がある
 
どんな人であろうとも
足の裏には
くっきりと
その記憶が残っている

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