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1411 ほどよい国になろう [詩・エッセイ]

 
 「ほどよい国になろう」
 
 日本の国民の48%%は、
何等かのアレルギー性疾患を抱えているという。
そう言えば、
あらゆる虫とか雑菌類は、
さも人間の天敵の様に思われ敵視されているのが昨今の日常である。
 
我家でも毎日のように下着を取り替え、風呂に入っている。
身の周りを見渡せば、
歯ブラシから始まり手洗いの洗剤に至るまで
抗菌の文字が氾濫している。
ふり返って見れば戦後の十数年は、
私達の腹の中に常駐していた回虫などを学校を通じて、
退治したものであった。
 
その結果、
私達の体も、その身のまわりも清潔になり、
それまで親しくしてきた???
虫や細菌達を遠ざけた結果はどうであろう。
その清潔な暮らしの代償に、
花粉症、
何等かのアレルギー性疾患は、
日本人の過半数が罹患しているという。
これは異常である。
 
日本人のものの考え方は極端に走る傾向がある。
日教組の教育の成果で、
敵が日本に責めて来ても私は戦わないと言った人をテレビで見たことがある。
その人のお父さんやお爺ちゃんやお婆ちゃんのほとんどの人は 、
戦争中は軍国主義者であり極端な愛国主義者であった。
それが戦争に敗け日本が民主主義の国になると、こぞって極端な民主主義者になってしまったのである。
 
虫や雑菌類に対する考え方も同じである。
それらのものは我が身に敵対する邪魔者であるとして、
徹底的に排除してしまったのが、
今の日本の現実である。
 
我々が日常吸っている空気でさえも、
汚な過ぎてもいけない、
綺麗過ぎてもいけない、
お隣のような国になりたくなければ、
ほどよい国でありたければ、
綺麗な空気ではなくて、 ほどよい空気を吸いたいものである。
ほどよいのは
動物園の中の空気のように、
ほどよく汚れている空気が人間には最適なのである。

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1410 青虫 [詩・エッセイ]

 
「青虫」
 
イギリスのEU離脱
アメリカの大統領選
お隣の韓国大統領のスキャンダル
 
常識というものが覆され
それまで信じていたものが汚物の中に投げ込まれたような
絶望的な気分にさせられる
 
人の心の中には
人に見られたくない 人に言われない
自分でも見たくない
心の闇がある
 
綺麗事をなんぼ並べ立てようが
それに相反するものが
心にある
魑魅魍魎のように闇の中で蠢いていたものが
白日の下にさらされてしまったのだ
 
それでも
畑の青虫たちは
美味しそうにキャベツを頬張っている
 
 
 
 

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1409 風呂の起源 [詩・エッセイ]

 
・・・小説「 ノスタルジア物語」より・・・
 
風呂の起源」
 
風呂の起源は、紀元前4000年頃のメソポタミアで、
祓い清めの為の浴室が作られ、
紀元前2000年頃には薪を使用した温水の浴室が神殿に作られていたそうである。
 日本に於ける風呂の始まりは6世紀頃に渡来した仏教の沐浴である。
沐浴をすると、七病を除き、七福を得られるという教えにより、
寺院に参詣する客を入浴させてたといわれている。
体を清潔にすれば健康にも繋がるという、理に叶ったものであった。
 
かっての日本で広く使われていた五右衛門風呂と呼ばれる風呂は、
底部のみが鋳鉄で出来ており、タガで木桶を締め付けて固定したものであった。
この「五右衛門風呂」に対して、
風呂桶全体が鋳鉄で出来ているのが「長州風呂」と呼ばれていた。
何時の頃からか、
この長州風呂が五右衛門風呂と呼ばれるようになった。
 
日本のような高温多湿の気候を持つ国で暮らすものにとって、
朝早くから夜遅くまで泥まみれ汗みどろになって働く者にとって、
この五右衛門風呂は、
その疲れた体を五右衛門風呂の温かい湯に浸すことにより、
泥や汗などの汚れを取り冷え切った体を温め、
汚れと一緒に疲れまで取ってくれるのが五右衛門風呂であった。
 
 風呂には魔法のような力がある。
その日、
少々の嫌な事があっても、
五右衛門風呂の温かい湯に浸かると 、
そんなものは消え失せ、
人は思わず恍惚の声を上げるのである。
これほど、
誰にでも至福を感じさせてくれるものは他には無いのである。
 

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1408 母 [詩・エッセイ]

 
ノスタルジア物語より。
 
「母」
 
母は父に
こよなく愛されたように
母も父を
こよなく愛した
 
そして八人の子供たちも
こよなく愛した
 
子供たちも
そんな母を
こよなく愛し
齢を幾つ重ねても
いつまでも幼児のように
母に愛されたいと願った
 
そんな母が逝ってしまった
まるで眠っているような
微笑みを残して

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1407 老人鬱 [詩・エッセイ]

 
 
「老人鬱」
主人公の賢太も老いてしまい、
一人ぼっちになってしまうのではないかと いう強迫観念に憑りつかれてしまい、
老人鬱のような状態に、(この小説では一番暗い場面)
 
 
       「花は散りてもまたもや咲くが老いに萎れる身ぞ辛き」という仮名草紙もあるように、          
                どんな偉い人が、美辞麗句を百万言並べ立てようが、人間の老いの先にある               
真実 (もの) は 己自身の体さえも支えられなくなる老醜と、孤独と、絶望と、             
そしてその先にあるのは 死だけである。                                                      
                   それは万人が、この世に生を受けた時から約束されたものであり、                         
                   人はそれに向かって一歩一歩歩んで いるだけなのだと死神は私に呟いた。                            
        夜の静寂のなかには物の怪が棲んで居るのかもしれないと、私は思った。                
         歳を取ると、夜は安らかな眠りを誘ってくれる憩いの時間ではなくなり、                    
 その安らかな眠りを妨げるのは、老いた私の心を壊そうと企んでいる             
        悪意に満ちた魑魅魍魎たちであった。                                         

                                               (ノスタルジア物語より)                          
                          
(注)パソコンの具合最悪です。要、ご容赦。
 
                                        
                     

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1406 ゆるゆるの家訓 [詩・エッセイ]

 
「お詫び」
夕焼けエッセー2017のお知らせでは、
皆様に多大なご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。
どうも有り難う御座いました。
感謝しております。
 
 
 
賢太と京子が新居を建て母を迎えるのを記念して、
父や母が教えてくれたことを基に家訓のようなものを作った。
 
長船家家訓
 
なにごとも
のんびり
ゆっくり
おだやかに
だれにもやさしく
だれとでもなかよく
だれともあらそわず
まぁるく
あかるく
たのしくくらす
 
この、ゆるゆるの家訓を一番歓んでくれたのは母であった。
この平仮名の文字の中には、
政五郎さんが常日頃言っていなさった言葉にあふれていると言って くれた。
 
・・・ノスタルジア物語…母と暮らせばより ・・・
 
 

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1405 夕焼けエッセー2017・・・出版のお知らせ [詩・エッセイ]

 
「夕焼けエッセー2017・・・出版のお知らせ」
 
8月3日のブログ「嬉しい話し」でお知らせした 「夕焼けエッセー2017」が
出版されましたのでお知らせいたします。
 
 コメントの中で、mimimomoさんと、侘助さんが出版したら教えてほしいと、
嬉しいコメントを頂いていたので、
ここに有難く報告させて頂きます。
 
パソコンの扱いが未熟なため写真に写してお知らせ出来ないので、
恥ずかしながら文字だけのお知らせにさせて頂きます。
 
 
産経新聞社編
「夕焼けエッセー2017」
 
一日だけでいい
家族と
しゃべりたい
 
大反響を呼んだ
12才の魂の声
「 わたしの願い」も収録
 
600字に
込められた
人生の喜怒哀楽
 
たっぷり七年分
珠玉の254本!
 
 産経新聞大阪夕刊一面の
好評連載を待望の書籍化!
 
(2016年3月~2009年4月の254作品を収録)
 
宜しくお願い致します。
 
 

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1404 再会 [詩・エッセイ]

 
「再会」
 
愛読させて貰っているtamanossimoさんのブログは、
とても洒落ていて、エスプリが効いていて、とても素敵なブログです。
そのブログで教えて貰ったのですが、
金子由香里さんの「再会」を聴いて感動してしまいました。
そのメロディーも素晴らしいし、訳詞も素晴らしく、唄っている金子由香里さんも素晴らしかった。
 
それよりも何よりも驚いたのは、
私が今書いている小説ノスタルジア物語」の中に書いている、
初恋の続編が「再会」という題名だったのです。
それもその内容が、訳詞と酷似していると思ったのですが、
この事を友人に言ったら、
とても酷似しているとは思えないと言われてしまいました。
冷静になって考えて見れば、
友人の言う通り、ストーリーも違えば、何もかも違うかもしれないのです。
 
その訳詞のストーリーは、
昔? 愛していた男に再会して、懐かしさのあまり 呼び止めて話し込んでしまうというものです。
 
私の小説の内容は、
幼馴染みの若い男と女が恋に堕ちてしまうが、
若い女の裏切りにあい別れたのに、
忘れることができなくて苦しみ、
十数年後北海道で再開するというストーリーです。
確かに酷似もしていなければ似てもいないかもしれないが、
別れても、どうしても忘れることの出来ない、男と女の切ない悲しみのイメージだけは同じだと思っています。
男が女を好きになる。
女が男を好きになる。
この事だけは、古今東西変ることがないのが恋をすることだと思います。
 
それにしても本当に驚いたのです。
イメージだけかもしれませんが、題名まで同じだとは、 
 それも書き上げて、
まだ一ヶ月も経っていないものでした。
 
tamanossimoさんに感謝です。
ご推奨の「再会」
聴いたことのない人は是非聴いてみて下さい。
心に残る傑作です。
 

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1403 あやしきもの [詩・エッセイ]

 
ノスタルジア物語・・・初恋より
 
 
「おまえのなまえはあやしきもの」
 
おまえのなまえはあやしきもの
 
おとなになるまえの
おんなのこのからだのなかにも
おとこのからだのなかにも
あるひとつぜん
えたいのしれないあやしきものが
しのびより
すみつくようになる
 
それが
なにものであるかわからず
どきどきしたり
ときめいたり
 とまどったり
おそれおののいたりする
 
そのえたいのしれぬあやしきものたちに
 ゆうわくされたり
おそわれたり
もてあそばれたり
きずつけられたり
やけどをしたり
みちをふみはずしたりしてしまう
 
そしていつしか
そのつみぶかいあやしきものたちの
しょうたいをしることになる

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1402 身辺 [詩・エッセイ]

 
「身辺」
 
これが最後の年賀状にしたいから
あなたも送らないでほしい
老い先の短くなった老人は
身辺の
本や雑誌やガラクタと一緒に
友達も捨ててしまう
 
或る雑誌に
世界一友達の少ない日本の男の老人は
死に方も
こんなに寂しいと書いてあった
 
高齢者の四人に一人は
友達はゼロ
 
じゃんけんぽんも出来なければ
縄跳びも
麻雀
出来やしない
 
せめて
一人くらいは友だちをつくって
涙を
指で掬って舐めながら
酒でも
呑もうではないか
 
あの世に
愚痴は持って行かないで
此の世に
未練と一緒に残しておこう
土産は
手ぶらが一番

 
 

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