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1408 母 [詩・エッセイ]

 
ノスタルジア物語より。
 
「母」
 
母は父に
こよなく愛されたように
母も父を
こよなく愛した
 
そして八人の子供たちも
こよなく愛した
 
子供たちも
そんな母を
こよなく愛し
齢を幾つ重ねても
いつまでも幼児のように
母に愛されたいと願った
 
そんな母が逝ってしまった
まるで眠っているような
微笑みを残して

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1407 老人鬱 [詩・エッセイ]

 
 
「老人鬱」
主人公の賢太も老いてしまい、
一人ぼっちになってしまうのではないかと いう強迫観念に憑りつかれてしまい、
老人鬱のような状態に、(この小説では一番暗い場面)
 
 
       「花は散りてもまたもや咲くが老いに萎れる身ぞ辛き」という仮名草紙もあるように、          
                どんな偉い人が、美辞麗句を百万言並べ立てようが、人間の老いの先にある               
真実 (もの) は 己自身の体さえも支えられなくなる老醜と、孤独と、絶望と、             
そしてその先にあるのは 死だけである。                                                      
                   それは万人が、この世に生を受けた時から約束されたものであり、                         
                   人はそれに向かって一歩一歩歩んで いるだけなのだと死神は私に呟いた。                            
        夜の静寂のなかには物の怪が棲んで居るのかもしれないと、私は思った。                
         歳を取ると、夜は安らかな眠りを誘ってくれる憩いの時間ではなくなり、                    
 その安らかな眠りを妨げるのは、老いた私の心を壊そうと企んでいる             
        悪意に満ちた魑魅魍魎たちであった。                                         

                                               (ノスタルジア物語より)                          
                          
(注)パソコンの具合最悪です。要、ご容赦。
 
                                        
                     

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1406 ゆるゆるの家訓 [詩・エッセイ]

 
「お詫び」
夕焼けエッセー2017のお知らせでは、
皆様に多大なご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。
どうも有り難う御座いました。
感謝しております。
 
 
 
賢太と京子が新居を建て母を迎えるのを記念して、
父や母が教えてくれたことを基に家訓のようなものを作った。
 
長船家家訓
 
なにごとも
のんびり
ゆっくり
おだやかに
だれにもやさしく
だれとでもなかよく
だれともあらそわず
まぁるく
あかるく
たのしくくらす
 
この、ゆるゆるの家訓を一番歓んでくれたのは母であった。
この平仮名の文字の中には、
政五郎さんが常日頃言っていなさった言葉にあふれていると言って くれた。
 
・・・ノスタルジア物語…母と暮らせばより ・・・
 
 

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1405 夕焼けエッセー2017・・・出版のお知らせ [詩・エッセイ]

 
「夕焼けエッセー2017・・・出版のお知らせ」
 
8月3日のブログ「嬉しい話し」でお知らせした 「夕焼けエッセー2017」が
出版されましたのでお知らせいたします。
 
 コメントの中で、mimimomoさんと、侘助さんが出版したら教えてほしいと、
嬉しいコメントを頂いていたので、
ここに有難く報告させて頂きます。
 
パソコンの扱いが未熟なため写真に写してお知らせ出来ないので、
恥ずかしながら文字だけのお知らせにさせて頂きます。
 
 
産経新聞社編
「夕焼けエッセー2017」
 
一日だけでいい
家族と
しゃべりたい
 
大反響を呼んだ
12才の魂の声
「 わたしの願い」も収録
 
600字に
込められた
人生の喜怒哀楽
 
たっぷり七年分
珠玉の254本!
 
 産経新聞大阪夕刊一面の
好評連載を待望の書籍化!
 
(2016年3月~2009年4月の254作品を収録)
 
宜しくお願い致します。
 
 

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1404 再会 [詩・エッセイ]

 
「再会」
 
愛読させて貰っているtamanossimoさんのブログは、
とても洒落ていて、エスプリが効いていて、とても素敵なブログです。
そのブログで教えて貰ったのですが、
金子由香里さんの「再会」を聴いて感動してしまいました。
そのメロディーも素晴らしいし、訳詞も素晴らしく、唄っている金子由香里さんも素晴らしかった。
 
それよりも何よりも驚いたのは、
私が今書いている小説ノスタルジア物語」の中に書いている、
初恋の続編が「再会」という題名だったのです。
それもその内容が、訳詞と酷似していると思ったのですが、
この事を友人に言ったら、
とても酷似しているとは思えないと言われてしまいました。
冷静になって考えて見れば、
友人の言う通り、ストーリーも違えば、何もかも違うかもしれないのです。
 
その訳詞のストーリーは、
昔? 愛していた男に再会して、懐かしさのあまり 呼び止めて話し込んでしまうというものです。
 
私の小説の内容は、
幼馴染みの若い男と女が恋に堕ちてしまうが、
若い女の裏切りにあい別れたのに、
忘れることができなくて苦しみ、
十数年後北海道で再開するというストーリーです。
確かに酷似もしていなければ似てもいないかもしれないが、
別れても、どうしても忘れることの出来ない、男と女の切ない悲しみのイメージだけは同じだと思っています。
男が女を好きになる。
女が男を好きになる。
この事だけは、古今東西変ることがないのが恋をすることだと思います。
 
それにしても本当に驚いたのです。
イメージだけかもしれませんが、題名まで同じだとは、 
 それも書き上げて、
まだ一ヶ月も経っていないものでした。
 
tamanossimoさんに感謝です。
ご推奨の「再会」
聴いたことのない人は是非聴いてみて下さい。
心に残る傑作です。
 

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1403 あやしきもの [詩・エッセイ]

 
ノスタルジア物語・・・初恋より
 
 
「おまえのなまえはあやしきもの」
 
おまえのなまえはあやしきもの
 
おとなになるまえの
おんなのこのからだのなかにも
おとこのからだのなかにも
あるひとつぜん
えたいのしれないあやしきものが
しのびより
すみつくようになる
 
それが
なにものであるかわからず
どきどきしたり
ときめいたり
 とまどったり
おそれおののいたりする
 
そのえたいのしれぬあやしきものたちに
 ゆうわくされたり
おそわれたり
もてあそばれたり
きずつけられたり
やけどをしたり
みちをふみはずしたりしてしまう
 
そしていつしか
そのつみぶかいあやしきものたちの
しょうたいをしることになる

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1402 身辺 [詩・エッセイ]

 
「身辺」
 
これが最後の年賀状にしたいから
あなたも送らないでほしい
老い先の短くなった老人は
身辺の
本や雑誌やガラクタと一緒に
友達も捨ててしまう
 
或る雑誌に
世界一友達の少ない日本の男の老人は
死に方も
こんなに寂しいと書いてあった
 
高齢者の四人に一人は
友達はゼロ
 
じゃんけんぽんも出来なければ
縄跳びも
麻雀
出来やしない
 
せめて
一人くらいは友だちをつくって
涙を
指で掬って舐めながら
酒でも
呑もうではないか
 
あの世に
愚痴は持って行かないで
此の世に
未練と一緒に残しておこう
土産は
手ぶらが一番

 
 

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1401 ポケモンGO [詩・エッセイ]

 
「ポケモンGO」
 
学者は悪魔の申し子かもしれない
学者といっても
アインシュタインをはじめピンからキリまで いるが
どいつもこいつも名誉と権威は望んでも
倫理観の欠片もないのが
学者なのだ
発明したり開発をしたものがどうなるのか
そんなことはどっちでもいいのだ
それが兵器になり
 人命に与える影響など糞喰らえなのだ
 
その学者の開発した薬で
恵まれた国だけ
口にチューブを咥えて90も100も生きていてよいものであろうか
恵まれている国だけ
生れてから働かなくても生きていてよいのであろうか
 
その一方では
生れたばかりの赤ちゃんの腕が吹き飛ばされ
逃れようとして波間にただよい
汚染された水を飲み
子供が自爆テロに使われたり 人質に取られたりして
殺されても仕方がないのであろうか
 
学者たちが創ったものは
悪魔の思いのまま
かって見たこともない集中豪雨とカラカラに乾いた旱魃
そこに横たうのは
飢えた人と動植物の残骸だけ
 
街に蔓延るのは
スマートフォン狂いか
ボケモンGO狂い が街を覆い尽くし
人をひき殺して
お祭りのように騒いでいる
 
 
 
 

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1400 オリンピック [詩・エッセイ]

 
「オリンピック」
 
年に二回の溝浚いの日に
人が半分も出なかっても一番酷い所を受け持ち
畑に行くときに
見知らぬ人に出会うと挨拶をして
無視されてもかまわず
 畑にある水槽に虫が入っていたら
それが害虫であっても
助けてやる
 
本人はすっかり
善い人のつもりでいる
 
オリンピックが始まり
選手たちの闘いが始まると
日本人の選手を応援するあまり
相手の国の選手が負けるのを願い
根拠のない悪口を言い
挙句の果てに
鉄棒から落ちるのを願い
転倒するのを願い
相手がミスをするのを願いながら応援している
私がいた
 
善人ぶってはいたものの
所詮は
醜い自画像にうんざりはするものの
次の闘いが始まると
懲りることもなく相手の不幸を願う
エゴ丸出しの自分がいた
 
 

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1399 嬉しい話し [詩・エッセイ]

 
「嬉しい話し」
 
 
「嬉しい話し」というものは、或る日突然やって来る物らしい。
産経新聞の夕刊に「夕焼けエッセー」が連載されている。
そのエッセー掲載が始まって15年になったのを記念して、
2009年度から2015年度に掲載した作品の中から秀作をセレクトし、
書籍出版することになったとあり、
その中の一編に私の「集金」も選ばれたらしい。
それまでに数回応募したのに、まったく反応もなく諦めていたのに、
或る日突然、
あなたの応募作品「集金」が12月度の月間賞に決まりましたと連絡を受け、
写真付きのインタビュー記事まで載せて頂いたことを想い出しました。
産経新聞も取っているし、新聞社からももらっている筈なのに、
その記事が見当たらない。
現在は、すべてが万事この通りである。
 
脳神経外科クリニックの先生のお墨付きをもらった、
そんな私が
小説を書いているものだから大笑いをしている人も居るが、
それでも私は大真面目に書いている。
確かに頭は惚けているし、その証人にもなれるのだが、
それに反して、
心だけは老いないものであると知ったのは、
青春時代を書いた、
自分の書いたものを読んでからであった。
 
それを読まれると、
人格まで疑われそうで、
何と言われるのかが恐くて躊躇している次第である。

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