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1487 畑の小屋 [詩・エッセイ]


「畑の小屋」


石ころだらけの借りた畑に小屋を建ててから、

もうかれこれ20年近くになる。


汗みずく、

泥だらけになりながら無我夢中になって働き、

よく風の通る

小石を敷き詰めた通路の椅子に座り

冷たい水で喉の渇きを癒し、

誰にも邪魔をされずに、

ただ、ぼんやりと空を眺めながら、

物思いに耽り、

居眠りをする。


それが無上の幸せ。

加山雄三ではないが、

「僕は幸せだなァ」

と これまで数え切れないくらい思ったものである。

これが小さな幸せか、

大きな幸せかは知らないが、

掛け替えのない大切なものと感じている。


外を向いても

内を向いても

不条理が我が物顔にまかり通っている。


そんな殺伐としたものから埋め合わせをしてくれるかのように、

私は独りだけの快楽を貪っている。


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1486 ファシズムの足音が聴こえる [詩・エッセイ]



「ファシズムの足音が聴こえる」


いつも同じ事ばかり書いて申し訳ないと思うのですが、

嫌な時代になったものだと思う。

これより以前の国際政治も良かったと思ったことは只の一度も無かったが、

これほど酷い時代も無かったのではないだろうか?



実の兄を殺し、叔父を殺し、従わないものを大勢殺し、あらゆる犯罪を犯し、

核兵器やロケットを開発し近隣諸国を恫喝する無法者の

北朝鮮の金正恩。


その金正恩から来た親書を美しい手紙を貰ったと嘯く

アメリカのトランプ大統領。


その金正恩にすり寄り抱きつくのは気持ちの悪い男娼のような

韓国のムンジェイン大統領。


その金正恩の後ろ盾になりたがるファシズム国家の

中国の習近平と

ロシアのプーチン大統領。


その外にも民主主義を否定する国家が次々と誕生しているのは

何を意味するのだろうか?


こんな恥ずかしい指導者を戴いている国民は

恥ずかしくはないのだろうか?


自分には、

この無法者たちに抗うものを何も持たないが、

せめて

怒りの一文で異議を唱えたいと思う。





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1486 アボガドの木 [詩・エッセイ]


「アボガドの木」


アボガドの実は芽を吹いて育つが越冬は出来ないと聞いていたが、

どうもそうではないらしい。

試しにと

アボガドの種をベランダーの鉢の土の中に埋めていたら、

何時ともなく

芽を吹いて可憐な顔を見せてくれていた。


それが10センチに育ち、

20センチに育ち、

芽が出てから一年近くなる今では90センチの背丈に育ち、

葉の色艶も、

姿形よく

華麗な美青年か美少女のように

嫋やかにに育っている。


途中で新芽をアブラムシに喰われ枯れてしまうのかと思っていたら、

葉っぱの六段目くらい下の葉っぱから

脇芽が吹き出し、

それが新芽のメインとなって育ち、

その長さだけで30センチの長さに育っている。


美しいものも、

幸福も、

意外なところに転がっているものである。



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1485 夜明けとともに [詩・エッセイ]


「夜明けとともに」


ビックバン宇宙論によると宇宙は138億年前に生まれたと言われています。

太陽系が属する天の川銀河が生まれたのが100億年前、

太陽の誕生が46億年前、

地球が誕生したのが45億年前、

海が生まれたのが40億年前、

最初の生命が生まれたのが39億年前、

最初の生命体は有機物とアミノ酸の化学反応によって生まれたといわれています。

我々の祖先である類人猿は700万年から500万年前に誕生、

そして人間の文明が生まれ、

ついこの間の100年くらい前までは、


夜明けとともに起き、

日が暮れれば寝る。

それがまっとうな人間のライフスタイルでした。


それから色んなものが発明され

文明は進歩しました。


そのテクノロジーの進歩により人間のライフスタイルに変化が生じ、

夜明けとともに起き、

日が暮れれば寝る。

という人間の根源的生活習慣が破壊されてしまうと、

人間は狂い始めてしまったのです。


親が我が子を惨たらしく虐めて殺し、

子は家に閉じ籠もり親を金属バットで殴り殺す。

か弱き児童を道連れにする殺人者もいれば、

誰でもよいから人を殺して見たかったと嘯く殺人者が蠢く地球。


こういう地球の近未来を予言した人がいます。

それは宇宙物理学のスティーヴン・W・ホーキング博士です。


「地球のように文明の発達した惑星は、全宇宙の中には二百万もあろうが、

それほど文明の発達した循環が狂いきわめて不安定になって、

宇宙全体の時間からすれば瞬間に近い時間帯の中で消滅してしまう」


この地球の狂った時間を取り戻し修復するのは、

夜明けとともに起き、

日が暮れれば寝る。

これに尽きると思うのです。






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1483 見果てぬ夢 [詩・エッセイ]


「見果てぬ夢」


手紙もまともに書けないような劣等生が、

頭の中に空洞が出来、

後期高齢者になったというのに何をとち狂ったのであろう、

400字詰め原稿用紙に換算して368枚の作品

「神田神保町物語・月の舩」

最初にして最後になる文学賞に応募してしまった。


年寄りの冷や水、

辞書には高齢に不相応な危ない行為とあるが、

「ラ・マンチャの男」の中で歌われている

見果てぬ夢のように、

最期まで見終わらない夢、

心残りなことや実現不可能なことのたとえであるが、

それでもわたしは挑戦したいと思って

応募してしまった。


でも、創作するという行為は楽しいものである。

「小説家見て来たような嘘を言い」

ホントは、

講釈師見て来たような嘘を言うが本家らしいが、

誰にも束縛されるでもなく、

自分の気が向く儘に、

やりたい放題に書ける醍醐味は至福の極みである。


それに自分の実力よりは遥かに好いものが出来たと、

何時も乍らの自画自賛である。

もう次の題材が書きたくて書きたくて、

うずうずしている自分の年齢は

十七歳になったばかりである。

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1482 いとおかし [詩・エッセイ]


この詩は、

小説「神田神保町物語・月の舟」の中のエピローグに使われているもので、

プロローグ「白い帽子」の対を成すものです。




「いとおかし」


闇の森に

月が浮かぶ

ふと息をとめるほどに

いとおかし


万葉の昔から

月の舩は

人々の想像力をかきたててくれる


陽が沈むころ

蒼いとばりのなかに浮かんだ

吃驚するような大きさの

真っ赤な月は

荒ぶる漢(おとこ)のように

禍々(まがまが)しくもあり

猛々しく

暴力的でさえあり

人を怖がらせる


その同じ月を

別の時間に観ると


おだやかで

ひかえめで

のんびりしていて

しなやかで

美しく

物静かに

微笑んでいる

あの女(ひと)のように

心にしみいる優しさに満ち溢れている


月を観ると

ふと息をとめるほどに

いとおかし



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1481 弥勒菩薩 [詩・エッセイ]


5月14日朝、

大リーグエンジェルスの大谷選手は今季初の一号特大ホームランを放った。

ほぼ、それと同じ時間に私は、

「神田神保町物語・月の舟」を脱稿して、

テレビを付けたら、

いきなり大谷選手のホームランだったので、

余りの偶然に身震いするほど感動したのであった。



「弥勒菩薩」


西の山の遥か彼方に西方浄土はあるという。

阿弥陀如来の極楽浄土は、人間界から西方十万憶の仏土を隔てた所にあると言う。

西方極楽は、西方安楽国は、西方十万億土の彼方にあると言う。

弥勒菩薩は、

未来に釈迦の後継者の如来となることが約束されている菩薩である。

今の弥勒は菩薩であるから、

まだ悟りの境地にない修行中の仏様である。

現在は仏教の世界の真ん中にある兜率天という天界で修業をしている最中であった。

いつ如来になるのかと言うと、

これが何と五十六億七千万年後という気が遠くなるような先のことである。


ちなみに、その時間は地球が誕生して四十六億年、そして、

この地球を含めた太陽系が消滅するまでに残された時間と、

ほぼ同じくらいだと言うのだから、

肉眼で見るだけであった古い時代の天文学に奇妙なる一致があるものである。

そう考えると、

人間や、地球や、太陽系が消滅する絶体絶命の時になって、

弥勒菩薩は弥勒如来となって現れ、

最期の救いの存在になるのである。


そう、弥勒菩薩は頼れる未来の弥勒如来なのだ。

弥勒如来は、

釈迦の救済から漏れてしまった人々を、将来救ってくださる仏様と信じられ、

飢饉などの天災や、戦に巻き込まれるのを恐れている人たちが、

最期の綱として、頼ろうとした仏様で、

将来如来として期待を一身に背負った存在なのである。


私は弥勒菩薩に言いたい。

そんなには待てないと、もっと早くしてくれと言いたい。

これまでの世界を見て見るがいい。

第一次世界大戦では、1600万人が戦死、2000万人が戦傷者、

第二次世界大戦の被害者は8500万人だった。

日本でも、

広島と長崎に戦争を早く終わらせると言う名目で、

現実には人体実験でもあったという原水爆が投下され、

広島だけで56万人が被爆している。


今の世界を見るがいい。

北朝鮮では親子三代が、

麻薬、贋札造り、暗殺テロを繰り返し、叔父を殺し、実の兄を暗殺し、

悪逆非道の限りを尽くしても、

国際社会は、

反吐が出るような独裁者をまるで英雄のように持て囃している。

私が狂っているのか?

それとも世界が狂っているのか?


悪魔の生まれ変わりのような、

トランプ大統領、プーチン大統領、ムンジェイン大統領、習近平国家主席、

自分の国さえ良かったらそれで好い、

自分さえ好かったらそれで好い、

そんなどす黒い霧が世界を覆いつくしている。


弥勒菩薩よ、

もう、そんなには待てない。

世界が終わってからでは遅いことを知るべきなのだ。


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1480 光り輝くとき [詩・エッセイ]


光り輝くとき


「男でも女でも、生きとし生けるものは、

子孫を残せる能力のある時間だけが、光り輝いて美しいのである」


残酷ではあるが、

子供を産む能力を失った男と女の体は、

肌に張りが失せ、

皴が増えて干乾び、

人間の機能のすべてが衰えてしまい、

やがては朽ち果ててしまう宿命にあるのだ。


生あるものは、

生きている限り滅びてしまう運命にある。

絵画や彫刻などは絵空事であり、

本物の美は瞬間にあり、

刻々と流れていく時間の中にあるのだ。

本物の美に、

永遠の美などは存在しない。

消え去るものだけが美しいのである。


(神田神保町物語・月の舟より)



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1479 雲 [詩・エッセイ]


「雲」 


原料は

マシュマロか綿菓子か

柔らかそうな

その大きなからだを横たえ

のんびり

ゆっくり

決まり事や法律に束縛されるでもなく

流されるがままに

のほほんと浮かんでいる

嫋やかな雲


あなたは美しい

あなたは碧空色のキャンバスに

変幻自在

塚原卜伝が編み出した無手勝流に

絵を描く


或る時は

宮廷画家のように

重厚華麗に

またある時には

ピカソやシャガールのように

子供たちが描く絵のように

古代人が岩に描いた土偶か壁画のように

自由奔放に

気儘に絵を描き散らかす


あなたは

極彩色の油絵から

濃淡二色の墨絵まで

何でも御座れの偉大な芸術家

あなたの作品は

何時まで見惚れていても

見飽きることはない


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1478 赤ちゃん [詩・エッセイ]


「赤ちゃん」


天使のような赤ちゃんに出会ったのは

鬱蒼としげった森の

緑のトンネルの中でした


木洩れ日の陽光のなかで

若くて美しいお母さんに抱かれた

赤ちゃんは

たいそうご機嫌よろしく

笑顔の大盤振舞です


赤ちゃん

あなたの天使のような

その笑顔

行きずりの私にもくれるのですか


搗き立てのお餅のような

柔らかそうな頬っぺ

紅葉のような小さなお手てで握ってくれた力は

お仁王様のよう

黒目がちな大きな瞳で

じぃっと私を見詰めている

笑ったお口には

白い歯が光っています


赤ちゃん

お願いです

どうか大人にならないで

どうかそのままでいて


この世には

あなたに見せたくないものが

いっぱい

いっぱいいっぱいあるのです

どうか

どうかそのまま大きくならないで

その天使のような微笑みを

いつまでも

いつまでも見せてほしいのです

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