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1478 赤ちゃん [詩・エッセイ]


「赤ちゃん」


天使のような赤ちゃんに出会ったのは

鬱蒼としげった森の

緑のトンネルの中でした


木洩れ日の陽光のなかで

若くて美しいお母さんに抱かれた

赤ちゃんは

たいそうご機嫌よろしく

笑顔の大盤振舞です


赤ちゃん

あなたの天使のような

その笑顔

行きずりの私にもくれるのですか


搗き立てのお餅のような

柔らかそうな頬っぺ

紅葉のような小さなお手てで握ってくれた力は

お仁王様のよう

黒目がちな大きな瞳で

じぃっと私を見詰めている

笑ったお口には

白い歯が光っています


赤ちゃん

お願いです

どうか大人にならないで

どうかそのままでいて


この世には

あなたに見せたくないものが

いっぱい

いっぱいいっぱいあるのです

どうか

どうかそのまま大きくならないで

その天使のような微笑みを

いつまでも

いつまでも見せてほしいのです

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1477 祈り [詩・エッセイ]


「祈り」


おばあさんは

いつも祈っています


朝早く起きて ご先祖様に

野良で迎える お日様に

直角に曲がった腰を さらに深く曲げて

皴皴の干乾びた 手を合わせ

ただ無心に 祈ります


息子や娘のために

可愛い孫たちのために


怪我をしませんように

病気をしませんように

悪い事が起きませんように

どうぞお守りくださいと


仏様に

山の神様に

河の神様に

大きな岩の神様に

大きな木の神様に

八百万の神様に

お婆さんは祈ります

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1476 焚火 [詩・エッセイ]


「焚火」



霜柱が崩れ

白い煙は碧い空にのぼってゆく

枯れ木の燃える

こうばしい匂いと

パチパチとはじいて燃えるオレンジ色の

あたたかい炎に掌を翳していると

焚火のあたたかいぬくもりが芯までつたわり

体のなかから

石になっていたものが溶けてゆく


おでこが火照り

煙で眼がしょぼしょぼして

頬がゆるんでくると

炎のむこうから

少年のころのわたしが走って来る

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1475 かあちゃんの匂い [詩・エッセイ]


「かあちゃんの匂い」


にわか雨が降りだすと子どもたちの

雨傘は

サトイモの大きな葉っぱ

赤ちゃんの涙のような水の玉が

つるりんこんと滑って

空に飛んで行く


カンカン照りの晴れた日には

野良仕事で

顔も服も汗だらけのかあちゃんに

サトイモの葉っぱに

冷たい湧き水を汲んで持って行く


大好きなかあちゃんの歓ぶ顔が

見たいから

水のこぼれる跡を畑につけながら

そろりそろりと

持って行く

「おぉー、これは御馳走、甘露、甘露」

と言いながら

かあちゃんはお日様の真下で

零れそうな笑顔と一緒に

ゴックン ゴックン

と 喉を鳴らし

舌を鳴らし

美味しそうに飲んでいる


抱きつくと

汗の匂いと

草いきれの匂いと

かあちゃんの匂いがした



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1474 テレビに映る邪悪な顔 [詩・エッセイ]


「テレビに映る邪悪な顔」


古希を超え、後期高齢者になり、

自分の考え方が頑迷固陋になった所為なのだろうか、

テレビニュースを見ていたら

吐き気を催すような邪悪な顔が次から次に現われるから

テレビを消してしまう今日この頃である。


平気で嘘を連発する羞恥心の欠片も無い韓国のムンジェイン、

叔父を殺し、実の兄を殺し、側近を処刑収容所に送る悪魔のような北朝鮮の金正恩、

西側諸国と対立しクリミア半島を強引にロシアに編入のときには

核のボタンを握っていたと嘯くロシアのプーチン、

国際法を無視、中華思想を信じ、南沙諸島を自国の領土だとして軍事拠点化し、

チベットやウイグル人を弾圧する中国の習近平、

女性を蔑視し、民族を差別し対立を煽り、白人至上主義のアメリカのトランプ大統領、

かってアメリカは民主主義の総本山であったのに、

今のアメリカには、その面影さえもない。


そのアメリカの大統領トランプをノーベル平和賞候補に推薦した人が居ると言う?

馬鹿大統領を推薦をしたのは地獄の大統領閻魔大王かと思いきや、

然に非ず、

選りにも選って我が日本国の安倍晋三総理大臣だと聞いて、

私は引っくり返ってしまった。

それはブラックジョークかと思ったが、そうでもないらしい。


もう、この言葉の後を書く気にもならないから書くのを止めるが、

こんな事で、この地球は大丈夫なのだろうか???


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1473 いつの頃からだろう [詩・エッセイ]


40年ぶりに引越しを始めてから35日、

処分した物の重量500キロ以上、

未だに片付いてはいませんが、

どうやら先が見えたような気がする今日この頃です。

それにしても、

引越しをしてあらためて気付かされたのですが、

本、雑誌、スクラップブック、石、その他諸々、

私の病的な収集癖には、

自己嫌悪に苛まれる日々でした。

三つ子の魂百までと言われている通り治りそうにありませんので、

この悪癖を地獄への道連れにするつもりです。


それらとは一切関係のない事のなのですが、

厚生労働省の基幹統計「毎月勤労統計」の不適切調査問題をはじめ、

財務省役人の公文書偽造、偽証問題にしても、

国有財産売却不正問題にしても、

誰も罪に問われることも無く、

誰も責任を取らなくなってしまいました。


かっての日本は「公」を大切にする民族だったのに、

罪の意識を何よりも大切にする国だった筈なのに、

どうして、

こんな出鱈目で無責任な人たちが大手を振って歩ける国になったのでしょう?




「いつの頃からだろう」


いつの頃からだろう

過程は省略され

結果ばかり求めるようになったのは


いつの頃からだろう

間違いを犯しても

責任を取る人が

誰一人として居なくなってしまったのは


いつの頃からだろう

子供が

父や母を疎ましく思うようになったのは


いつの頃からだろう

父や母が子供を憎むようになったのは


いつの頃からだろう

人の心の中に

愛を食べ尽くしてしまう

虫が棲みつくようになったのは

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1472 こころ [詩・エッセイ]


小正月も過ぎてしまいましたが、

今年も宜しくお願い申し上げます。


昨年の一月に義父が亡くなり、師走には義母が亡くなり

家内は正月早々中指を骨折負傷し全治二か月、

それと引越しと旅行が重なり、

てんやわんやの大騒動のためブログが疎かになり今日にいたってしまいました。

今年も、

のんびりとしたブログになりそうですが宜しくお願い致します。



「こころ」


見えないけれど

美しいもの

それは



見えないけれど

醜いもの

それは



心は

まるで振り子のように

美しくなったり

醜くなったりする

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1471 宝物 [詩・エッセイ]


宝物」


好い事なんか何一つなかったと

嘆き悲しむ人よ

辛い事や悲しい事なんか烏にでもくれてやろう

怒りや憎しみなんか豚の餌にでもしてやろう


そして

心静かに思い出そう

好い事だって一杯あったじゃないか


凍えてしまいそうな日に

お母さんに抱きしめられ温めてもらったこともあったし

川遊びで

お父さんと一緒に魚を摑まえたこともあった

家族みんなで賑やかに

肉を取り合って兎鍋を食べたことだってあったじゃないか


その他にも

好い事は

一杯あったじゃないか

楽しい事も

一杯あったじゃないか

泣きたいほど嬉しかったことだって

一杯あったじゃないか

生きていて好かったと

心から思ったことだってあったじゃないか


辛い事や悲しい事を思い出すよりも

あなたを愛してくれた人のことを

思い出そう

怒りや憎しみを想い出すよりも

あなたを大切にしてくれた人のことを

思い出そう


そんな人の想い出こそが

あなたの生きる糧になるのだから

あなたの掛け替えのない宝物なのだから

いつだって

その宝物が取り出せるように

心の中の

一番大切な所にしまっておこう


その場所を

きれいに掃除して



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1470 続々女郎蜘蛛・奇跡 [詩・エッセイ]


「続々女郎蜘蛛・奇跡」


私は何にでも感動する性格だからかもしれないが、

これも奇跡のような話だと思った。


一回目に、

タラの木の葉っぱと小屋を結んで女郎蜘蛛が蜘蛛の巣を作った話を書いた。

二回目で、

タラの木の葉っぱが落ちて蜘蛛の巣が消滅してしまい、

小屋の入口に新たに蜘蛛の巣を作った話を書いた。


11月2日、

友人たちと宴会をするため、

その小屋で、

釘を打つ大工仕事をしたら振動に驚いたのか、

女郎蜘蛛は逃げ出してしまい行方不明になってしまった。


12月11日、

探しても見つからなかった、

その女郎蜘蛛に再会したのである。

それも、

その女郎蜘蛛が巣を張っていた真下の小石の上を歩いているのである。

後五センチズレていたら踏み潰すところであった。

一か月と九日ぶりの再会であった。

それは奇跡のような再会であったが、

何処かで子供を産んできたのであろうか、

パンパンに膨れ上がっていたお腹は引き締まり小さくなっていた。

掌に乗せるともぞもぞと動いて腕を這うので、

小屋の柱に移してやると、

蜘蛛の巣を張っていた所まで登り蜘蛛の糸を貼り始めたのである。

それも、わずかしか張ることができないが、

(申し訳ない、蜘蛛の巣は居なくなってから邪魔になるので取っ払ってしまっていた)

信じられない光景であった。


しかし、女郎蜘蛛は越冬して生き延びる力は無い、

女郎蜘蛛が卵嚢の中に産んだ無数の卵だけが生きられるのだ。

二三日前草むらで見つけた揚羽蝶を思い出す。

もう飛べない揚羽蝶は弱弱しく踠いていた。


その揚羽蝶に、

私は囁きかけた。

「僕たちは仲間なんだよね」と。


女郎蜘蛛が蜘蛛の巣を張っていた枝に、

小さな蛙が突き刺さっていた。

これも奇跡

百舌がこんな所まで飛んで来て生贄を置いて行くなんて。

それも同じ枝に?






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1469 どうして人間だけが美を追い求めるのだろう [詩・エッセイ]


「どうして人間だけが美を追い求めるのだろう」


これも思い上がった人間の傲慢さかもしれないが、

鳥も昆虫も獣たちも

蛇や魚や微生物たちだって

美を求めない代わりに本能の赴くままに生きている


こちら側から見ると

そんな風に見えるが

あちら側から見たら案に相違して

逆だったりするかもしれない


人間は

いつ頃から美を見い出し

美を掛け替えのないものとして

時には

艱難辛苦の果てに

美を追求するようになったのだろう


旧石器時代は

200万年から紀元前1万年の間とされている

その時代に作られた

単純な土偶には美の片鱗が伺われ

その後に作られた

岩壁に描かれた狩りの絵や

土器に描かれた造形は

近代絵画に勝るとも劣らないと言われているものまである


美を求める遺伝子は

太陽を絶対紳として崇め

月や星に祈り

花鳥風月を高らかに謡い

観光バスで

ぞろぞろうろうろ金魚の糞のように連なって

名勝旧跡を訪ね

花見や紅葉狩りに現を抜かしている姿は

美を追い求めてやまない

人間だけの特権なのかも知れない。






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